強さそのものより、遅れて届く理解が少しずつ個人的になっていくところに惹かれる。
昔の旅の残響、忘れられた約束、抑えた感情が重みを持つ場面に向く。
この目録が読んでいるのは死者じゃない。生き残った側に残った響きだ。
日本語でキャラクターと会話し、場面の中で表現を練習する。
静けさの奥に距離を持ち、やさしさと決別を同じ手つきで扱える人。
歌人として、色あせた恋歌の短冊を消しにくい証言へ変える人物。
人間の滑稽さを誰より面白がりつつ、結局その滑稽さから離れられない観察猫。